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※本記事は、noteで掲載した『PRODUCE101』シリーズに学ぶ“サバイバル番組に強い人”の特徴という記事の補強・リライトver.です
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2024年現在、練習生(既デビュー組含む)を集め、1つのグループをデビューさせるべく、メンバー選考の場としてサバイバルオーディション番組(通称:サバ番)を放送するというのが当たり前になってきました。
しかし、このサバイバルオーディション番組は今に始まったものではありません。
K-POP第2世代のBIGBANGや2PMといった、今やベテラングループと呼ばれるようなグループもこの“サバイバルオーディション番組”を通してデビューし、高い人気を得てK-POPを代表するグループとなりました。
サバイバルオーディション番組出身グループ一覧
番組名 | 放送年 | 誕生グループ |
---|---|---|
tvN『BIGBANG The Beginning』 | 2006年 | BIGBANG |
Mnet『熱血男児』 | 2008年 | 2AM / 2PM |
Mnet『My DOL』 | 2012年 | VIXX |
Mnet『WIN:Who is Next?』 | 2013年 | WINNER |
Mnet『MIX &MATCH』 | 2014年 | iKON |
Mnet『SIXTEEN』 | 2015年 | TWICE |
MBC『SEVENTEENプロジェクト-デビュー大作戦』 | 2015年 | SEVENTEEN |
Mnet『PRODUCE101』 | 2016年 | I.O.I |
Mnet『PRODUCE101 season2』 | 2017年 | Wanna One |
Mnet『PRODUCE48』 | 2018年 | IZ*ONE |
Mnet『PRODUCE X 101』 | 2019年 | X1 |
Mnet『サバイバル MOMOLANDを探して』 | 2016年 | MOMOLAND |
Mnet『PENTAGON MAKER』 | 2016年 | PENTAGON |
Mnet『d.o.b : Dance or Band』 | 2016年 | SF9 |
Mnet『NO.MERCY』 | 2014~2015年 | MONSTA X |
Mnet『Stray Kids』 | 2017年 | Stray Kids |
KBS『THE UNIT』 | 男子:UNB、女子:UNI.T | |
JTBC『MIXNINE』 | デビュー霧散 | |
Mnet『アイドル学校』 | 2017年 | fromis_9 |
JTBC『YG宝石箱』 | 2018年 | TREASURE |
Mnet『I-LAND』 | 2020年 | ENHYPEN |
Mnet『Girls Planet999』 | 2021年 | Kep1er |
Mnet『BOYS PLANET』 | 2023年 | ZEROBASEONE |
ENA『NCT Universe : LASTART』 | 2023年 | NCT WISH |
SBS『LOUD』 | 2021年 | JYP:未デビュー、P NATION:THE NEW SIX (TNX) |
Hulu『Nizi Project』 | 2020年 | NiziU |
日本テレビ&Hulu『&AUDITION – The Howling -』 | 2022年 | &TEAM |
MBN『THE ORIGIN』 | 2022年 | ATBO |
MBC『少年ファンタジー』 | 2023年 | FANTASY BOYS |
JTBC『R U Next?』出身 | 2023年 | I’LL-IT |
Hulu『Nizi Project season2』 | 2023年 | NEXZ |
※赤太字は大型サバイバルオーディション番組
これまで様々なサバイバルオーディション番組を放送してきたMnetが、事務所別のサバ番ではなく、様々な芸能事務所に所属する練習生や無所属の練習生を100人規模で集めてグループ結成を目指す超大型サバイバルオーディション番組の放送をスタートさせました。
それが、2016年に初めて放送されたMnet『PRODUCE101』です。
これまでもデビューをかけて争う“サバイバルオーディション番組(オーディション番組)”は沢山ありましたが、複数の事務所の練習生を100人単位で集めてグループを作るという番組はなく、Mnet『PRODUCE101』シリーズが新しい“サバイバルオーディション番組”の形を作ったといえます。
ここから、その年の新人賞を総なめにしたI.O.I(アイオーアイ)が誕生し、続くMnet『PRODUCE101 season2』では今も復活を望まれるほどの高い人気を誇るボーイズグループ、Wanna One(ワナワン)が誕生しました。
このMnet『PRODUCE101』、通称“プデュ”シリーズの人気は止まらず、2018年にはMnet『PRODUCE48』を放送してIZ*ONE(アイズワン)が、2019年に放送されたMnet『PRODUCE X 101』ではX1が誕生しています。
その人気は海外にまで広がり、中国版プデュと言われている『青春不敗』や日本版の『PRODUCE101 JAPAN』が企画・放送されるなど、影響力や人気は凄まじいものがあります。
“サバイバルオーディション番組”には熾烈な争いとドラマがあり、応援する側も思わず熱くなってしまう魅力がありますよね。
練習生たちの努力している姿、成長を重ねる姿にもグッと惹かれるものがありますし、私たち視聴者もデビューメンバー選考に関われる(投票できるため)というのもハマる理由の1つでしょう。
このように大型サバイバルオーディション番組は、単体の事務所からデビューするグループとは違う醍醐味があるんです。
K-POPアイドルといえば、今や1年に数十ものグループがデビューすると言われています。
K-POP全体のレベルも年々上昇しており、各事務所は光る原石を探すことに力を入れています。
キャスティングやオーディションで練習生を獲得したあと、各社がこれまでに得てきたノウハウをもとに長期的な計画を立ててトレーニングし、練習生を育成してデビューの準備に入ります。
デビューまでの過程はさまざまですが、SNSで練習生を公開しデビュー前からファンの獲得に努めたり、デビューを予告・発表した上で、メンバーを1人ひとり公開して大衆の関心を集めるパターンもあります。
そしてもうひとつ、現代の主流となっているのが“サバイバルオーディション番組”を企画して最終的なメンバーを選定するというものです。
ある程度デビューメンバー候補が決まると、注目を集めるため・実力や魅力のある人をメンバーにするため・グループの結束力やメンバー同士の相性を図るために“サバイバルオーディション番組”を企画・放送をしてメンバーを選定します。
ここで得られる視聴者からの反応で人気メンバーがある程度予測・把握できたり、番組内で行われる評価でこれまでは見えていなかった新たな魅力や意外な実力などが見えてくるため、事務所としてはありがたい判断材料となります。
また、一人ひとりの強みや人柄なども見えてくるので、ファンとしても推しを作りやすくなるというメリットがあります。
例えばBIGBANGはtvN『BIGBANG The Beginning』、2PMと2AMはMnet『熱血男児』、MONSTA XはMnet『NO.MERCY』、TWICEはMnet『SIXTEEN』、Stray KidsはMnet『Stray Kids』、TREASUREはJTBC『YG宝石箱』、ENHYPENはMnet『I-LAND』と所属事務所が企画・放送したサバイバルオーディション番組から誕生したグループで、サバイバルオーディション番組出身グループは知名度が高い傾向にあります。
そこで今回は、
こうして毎回たくさんのドラマが生まれる“サバイバルオーディション番組”に魅了された、K-POP雑色ペンのNeon(grmsk)がMnet『PRODUCE101』を見て学んだ“サバイバルオーディション番組で生き残るために必要なこと”をご紹介していきます。
“サバイバルオーディション番組”に出演すると、当然のことながら多くの人から注目を浴びます。
なあなあな気持ちで参加すれば周りと差がついてしまうことはもちろんのこと、批判を受けてしまうなんてこともあるので、生半可な気持ちでは絶対に出演できません。
今ではたくさんの“サバイバルオーディション番組”が放送されてきたため、練習生たちはその大変さを知った上で出演を決めるので、並々ならぬ強い思いを持って参加していることがほとんど。
(K-POPファンもサバイバルオーディション番組を見慣れていて、ある意味“目が肥えている”)
しかし、それでも活躍できる人、人気を集められる人というのは本当に一握りです。
番組出演中は、短期間で規定の曲や振付をマスターし、その中で最大限のパフォーマンスをしなければなりません。
実力があり評価の中で成長が感じられる人、ステージパフォーマンスが魅力的な人が人気を得やすいのはもちろん、生活面が公開されることもあるので、人となりもしっかりしている方がファンが惹かれやすいと言えます。
(だらしない・性格が悪い・やる気がない人よりも遥かに努力家で性格も良く、一生懸命な人の方が魅力的に映るはずです)
“サバイバルオーディション番組”で活躍する人や人気を集めた人を見てみるといくつかの傾向が見えてきたので、共有したいと思います(あくまでもライターの私見であり、一意見です)。
※カリスマ性がある、実力が高い、ビジュアルがいいというのは自然と順位が高くなりやすいことや、説明するまでもない部分なため省いています
1人目
Mnet『PRODUCE X 101』に出演し、見事X1のセンターとしてデビューしたキム・ヨハン(現:WEi)がこのタイプです。
最終的に1位でデビューしたヨハンですが、実はMnet『PRODUCE X 101』の評価の中でセンターを務めたことは一度もありません。
ポジション決めのときには、「経験のある人がやったほうがいい」などと発言していたヨハン。
適材適所を見極めて身の丈にあった場所へアサインすることで、自身の魅力をしっかりと発揮することができました。
『BOSS』では自身のポジションではない(希望していたポジションではない)もののラップの才能が明らかとなり、ラッパーを務めて強烈な印象を残しました。
2人目
X1のリーダー、ハン・スンウ(VICTON)もこのタイプといえます。
自ら前に出ていくタイプではないものの、自身とメンバーたちの実力や魅力をハッキリと見極め、常に必要とされるところで自らの実力や魅力を発揮して毎回順位を上げていき、最終的にはデビュー権を掴みました。
所属グループであるVICTONでは、リードラッパー・リードボーカル担当のスンウ。
Mnet『PRODUCE X 101』に出演する前までは、どちらかといえばラップのイメージが強かったですが、Mnet『PRODUCE X 101』では“メインボーカル”としての地位を確立しました。
1人目
Mnet『PRODUCE101 season2』のシグナルソング『나야나 (PICK ME)』でセンターを勝ち取り、Wanna Oneのメンバーとしてデビューしたイ・デフィ(現:AB6IX)がこのタイプ。
自分自身の魅力を十二分に分かっているタイプで、セルフブランディングが上手。
自分の強みだけではなく弱みも深く理解しているからこそ、自分ができることや自分にしかない魅力を最大限に発揮することができます。
2人目
Mnet『PRODUCE X 101』のシグナルソング『_지마(X1-MA)』でセンターを飾り、X1のメンバーとしてデビューしたソン・ドンピョ(現:MIRAE)もこのタイプです。
可愛らしく明るいキャラクターだからこそ、時にあざといと思われることもありますが…
これは自己分析能力とセルフブランディング力が高く、“自分の魅せ方”をわかっているからこそ言われることです。
明るく元気でノリのいい子、可愛らしい子だけでは決して終わらず、似たタイプの人とどう差をつけるかまで考えられる戦略家でもあります。
3人目
3人目はMnet『PRODUCE48』のシグナルソング『내꺼야(PICK ME)』でセンターを務め、2位でIZ*ONEのメンバーに選ばれた宮脇咲良(現:LE SSERAFIM)。
宮脇咲良の場合は、経験からくるセルフブランディング力の高さがあります。
幼い頃からステージに立ち、ステージの上に立つ人としての心構えや振る舞いを身につけてきたため、適応力は人並外れたものがあります。
どうしたら良くなるのか、どうしたら見る人を惹きつけられるのかを熟知していて、自分自身の魅力を適切に必要なところで見せていけるカリスマ性を待っています。
1人目
I.O.Iとしてデビューし、現在はソロ・女優として活動しているキム・セジョンがこのタイプです。
自身の確固たる意思、自らの価値観が確立されており、どんな時もぶれない芯の強さを持っています。
それが堂々としたパフォーマンスに繋がり、結果としていつも良い結果を残すことができたのではないでしょうか。
芯が強くブレないからこそ、自分が中心的な立場にいても驕らずに、周りの人に手を差し伸べられるのもセジョンの魅力のひとつ。
2人目
2人目はIZ*ONEのクォン・ウンビです。
一度デビュー経験のあるウンビは、並々ならぬ覚悟と想いを持って出演していました。
元々凛としていて芯が強く、人から頼られるようなタイプではありますが、言動を律することもできるため、周りの見本になるような行動をすることができます。
だからこそ、この人がグループには絶対に必要だと思わせる力を持っています。
1人目
X1としてデビューし、現在はWOODZ名義で活躍するチョ・スンヨンがこのタイプです。
コミュニケーション能力が高く、場の雰囲気をよくするムードメーカー。
過酷で辛い部分も多い“サバイバルオーディション番組”だからこそ、こうした存在は重要。
人と人とを繋ぎ、雰囲気をよくしながらグループを良い方向へ導くことのできる統率力も持ち合わせていれば最強です。
「努力は報われる」という言葉がありますが、こう言ったタイプの人は、普段の過ごし方が徐々に認知されていくことで信頼と人気を獲得して、最終的に“サバイバルオーディション番組”で輝くことができる存在です。
1人目
Wanna Oneのメインボーカル、キム・ジェファン(現:ソロ)ががこのタイプと言えます。
ジェファンと言えば『PRODUCE101 season2』に出演する前、オーディション番組『神の声』で優勝するほど、卓越したボーカルスキルを持っています。
しかし、ダンスはほぼ未経験だったジェファンは『나야나 (PICK ME) 』の練習時、ダンスがなかなか上達せずに悩み、涙していたんです。
持ち前のボーカルスキルと、回が進むたびに明らかになっていった明るくユーモアのある性格、そして何よりも練習量で苦手なダンスを見事にカバーし、最終的に4位という好成績でデビュー権を掴みました。
1人目
Wanna Oneのセンターで、現在はソロとして活動するカン・ダニエルがこのタイプ。
今でこそ圧倒的な人気を誇るダニエルですが、最初からそうだったわけではありません。
着実に自分の実力を見せていったダニエルに、コンセプト評価でチャンスが訪れます。
ダニエルは『Knock / 열어줘』のメンバーとなったのですが、この『Knock / 열어줘』の楽曲・ダンスパフォーマンスがダニエルの持つセクシーな雰囲気と合致し、センターとして見事なステージングを見せて一気に1位まで順位を上げることになりました。
2人目
もう1人はWanna Oneのメンバー、ペ・ジニョン(現:CIX)です。
ジニョンは圧倒的なビジュアルで初回登場時から注目されていた練習生でしたが、パフォーマンス中に下を向いてしまう癖と、ステージ上での自信のなさを指摘されていました。
長い間殻を破ることができなかったために、第2回順位発表式が終わるまではデビューメンバー(11位以内)に入ることができず、比較的に高い順位にいるものの目立たないという状態でした。
しかし、コンセプト評価『Oh Little Girl』で自身の殻を破ります。
明るくハツラツとした雰囲気の曲で、やっとジニョンの弾ける笑顔と自身あふれるパフォーマンスを見ることができ、ジニョンの魅力がさらに多くの人に伝わったステージだったと思います。
それだけでなく、デビュー評価では人気メンバーやこれまでセンターを何度も務めてきたメンバーがいる中で『Hands on Me』のセンターに!
最後の最後で、“目立つ”ことができたのは、やはりチャンスをものにする力を持っていたからに違いありません。
Mnet『PRODUCE101』シリーズを例に、“サバイバルオーディション番組に強い人”の特徴をご紹介しました。
ここでご紹介した“サバイバルオーディション番組に強い人”の特徴は下記6つです。
単にビジュアルが良くて実力があるというだけではない、“そのほかの何か”があることで、さらに多くの人に注目され、愛されるアイドルになれるかが決まるのではないでしょうか。
現在、SBS×iQIYI『Starlight Boys』、JTBC『PROJECT 7』、SBS『SCOOL』、スペースシャワーTV『Re:born』と、過去最多とも言えるサバイバルオーディション番組同時放送中です。
ぜひ今回ご紹介した“サバイバルオーディション番組に強い人”の特徴を参考に、また違った視点で番組を楽しんでみてください!
きっと、新たな発見があると思いますよ◎
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