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K-POP第●世代とは?K-POP第1世代〜第5世代の世代別特徴・代表グループをご紹介!
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目次
K-POP第●世代とは?
K-POPを好きになると「K-POP第●世代」という言葉をよく聞きますよね。
ニュース記事でも使用されるほど、大衆に浸透している言葉ではありますが、「K-POP第●世代」とはどのように分けているのでしょうか?
そこで今回は「K-POP第1世代〜K-POP第5世代」の特徴やそれぞれの世代の文化はもちろん、世代を代表するK-POPグループと歴史的な流れなど詳細にご紹介します。
まずは参考までに各世代ごとの代表的なグループを表にまとめましたので、ぜひチェックしてくださいね◎
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世代 | 活躍時期(諸説あり) | デビュー時期(諸説あり) | 代表的なグループ(一例) |
---|---|---|---|
K-POP第1世代 | 1996年〜2004年ごろ | 2003年以前 | H.O.T・神話・Sechs Kies・god など |
K-POP第2世代 | 2005〜2012年ごろ | 2003〜2011年 | 東方神起・BIGBANG・2PM・少女時代・KARA・SUPER JUNIOR・SHINee・2NE1・Wonder Girls など |
K-POP第3世代 | 2013〜2019年ごろ〜 | 2012〜2017年ごろ | EXO・BTS・TWICE・BLACKPINK・Red Velvet・SEVENTEEN・NCT・Wanna One など |
K-POP第4世代 | 2020年ごろ〜 | 2016〜2022年 | TOMORROW X TOGETHER(TXT)、Stray Kids、ATEEZ、ENHYPEN、IVE、LE SSERAFIM、NewJeans など |
K-POP第5世代 | 2023年〜 | 2023年〜 | ZEROBASEONE、BOYNEXTDOOR、RIIZE、NCT WISH、TWS、KISS OF LIFE、BABYMONSTER、ILLIT、KickFlip など |
K-POP第1世代
K-POPのはじまりといえば、K-POP第1世代!
活躍していた時代は、2004年以前です。
K-POP第1世代は、当時の韓国大衆音楽の代表的アイコンで絶大な人気を誇っていた「ソテジワアイドゥル(서태지와 아이들 / Taiji Boys)」の解散がきっかけとなりスタートしました。
このソテジワアイドゥルが「K-POPの原型」と言われています。
そして、韓国最大の芸能事務所と言われているSM Entertainmentがソテジワアイドゥルとアメリカのボーイバンド、STARTO ENTERTAINMENT(旧:ジャニーズ事務所)のアイドルの形態を参考に、1996年にH.O.Tを誕生させたことでK-POP第1世代が本格的にスタート。
K-POP第1世代後期には、BoAが海外進出(日本)し活躍。
日本へK-POP文化を広めていき、後続のK-POPアイドルが活躍できるベースを作ったと言われています。
これにより、K-POPアイドルは徹底した厳しいトレーニングと語学勉強が当たり前になり、K-POP第2世代のK-POPアイドルは誰もが“日本語ペラペラ”という状態に!
K-POP第1世代を代表するK-POPアイドル
ボーイズグループ
- H.O.T
- Sechs Kies
- god
- 神話(SHINHWA)
ガールズグループ
- S.E.S
- Fin.K.L.
- Baby V.O.X
- BoA(1.5世代と言われることも)
K-POP第1世代の特徴・文化・概要
ソテジワアイドゥルが解散し、H.O.Tが今のK-POPアイドルの文化を形成したと言われています。
例えば、今では当たり前となっているグループ内の「ポジション」。
メインボーカル、メインラッパー、メインダンサーなど、この時からそれぞれの役割が決まっていました!
K-POPアイドルという形態ができて間もないこの頃、10代を中心に韓国の若者たちはK-POPに熱狂していたといいます。
まだまだインターネット文化が発達していない時代ということもあり、応援方法も音楽の視聴方法もコンサートチケットの購入方法も全てが今とは異なります。
今と違い、音源というものは存在しないため、音楽はアルバムを購入して楽しんでいましたが…発売日になるとレコード店には大行列ができていたそう。
とくにH.O.Tは、絶大な人気を得ていたこともあり、アルバムが発売されるたびにミリオンセラーを記録するなど「アルバムが売れない時代」と言われている現代には考えられないような売れ行きでした(その代わり現代は音源が伸びますね)。
また、アイドルのコンサートチケットは、販売している銀行に“前日”から並ぶというのが当たり前だった模様!
そして、この時代から今まで引き継がれている「K-POPファン文化」が2つあります。
それは…
- ファンダム文化
- グループ別のカラー
- 掛け声
です!
ファンクラブができ、ファン同士のつながりができたり、アイドルをファンが支えるという形ができたのもこの頃。
また、この頃から各グループを表すカラーが決まっていて、ファンたちはそのカラーのものを身につけて応援していました!そして、K-POP文化を象徴するものの1つ「掛け声」もこの頃から存在していたんですよ。
K-POP第1世代の韓国と日本の市場への影響
大衆音楽としてアイドルが爆発的な人気を誇っていた韓国ですが、この頃はまだ「K-POPアイドル」が日本ではそれほど知られていない時代です。
この頃は、日本よりも中国や台湾で人気が高かったんです。
K-POP第1世代の音楽
K-POPといえば“ダンス曲”というイメージ、強いですよね。
これはK-POP第1世代の音楽から始まっています。
K-POPアイドルが大衆に広まっていったこの頃、K-POPアイドルたちがこれまでの韓国歌謡にはなかったポップミュージックを取り入れ、ラップを取り入れたり、ダンス曲を中心にリリースしていました。
今もなおさまざまな音楽を取り入れて成長しているK-POPではありますが、今のK-POPのベースはすでにこの頃にできあがっています。
K-POP第2世代
K-POP文化が日本にも渡ってきて、韓流ブームを引き起こした時代でもあるK-POP第2世代!
活躍時代は、2005〜2012年ごろです。
K-POP第1世代は活躍時期が短く、K-POP第2世代のアイドルがデビューするころにはどこも大体解散してしまいました。
そしてこのK-POP第2世代のはじまりは、今もなお人気を集めている東方神起(TVXQ!)のデビューです。
その後、SM EntertainmentからはSUPER JUNIORと少女時代がデビュー、YG EntertainmentからはBIGBANG、JYP EntertainmentからはWonder Girls、2PMがデビュー。
韓国3大芸能事務所の構図ができあがりました(現在はHYBEも含めて韓国4大芸能事務所と呼ばれていますね)。
このころ、DSP MEDIA(現在はKARDとMIRAEが所属)のK-POPアイドルの人気も高く、有名どころとしてKARAやSS501がいます。
K-POP第2世代を代表するK-POPアイドル
ボーイズグループ
K-POP第2世代の特徴
K-POP第2世代のころから(BoAが台頭してきてから)、各芸能事務所が「練習生制度」を取り入れ、ボーカル・ダンス・ラップ・語学などのトレーニングを行いデビューさせるという一連の流れが完成。
これによってK-POPアイドルの“実力主義”の文化ができあがりました。
また、BoAが日本進出をしてからというもの、K-POPアイドルにとって海外進出のための“外国語の勉強”は必須に。
だからこそ、この世代のK-POPアイドルは通訳なしでもバラエティに出演できるだけの日本語力があるんです◎
(BoA、東方神起、BIGBANG、2PM、KARA、少女時代あたりは特に日本語力が高いですね)
もちろん、日本だけでなく中国などのアジア圏やアメリカ進出もこのころから本格化しており、中国語や英語力があるK-POPアイドルも多いです◎
そしてもう1つ。
K-POPに欠かせない要素となった“カル群舞”が生まれたのもこの世代です。
その発祥はINFINITEやTEENTOPと言われており、1人ひとりのダンスのレベルに差が生まれないように徹底的に動作を合わせたことで一糸乱れぬダンスが完成し、“カル群舞”という言葉が生まれました。
K-POP第2世代の文化・概要
K-POPがより大衆に広がり、K-POPアイドルという市場が成長した時代こそがK-POP第2世代です。
やはりこの時代から今まで引き継がれている「K-POPファン文化」もあります。
それは…
- アルバム初動売上数(アルバム発売から1週間の売上数)
- マスター文化
です!
1つ目の「アルバム初動売上数(アルバム発売から1週間の売上数)」ですが、これは皆さんもご存知ではないでしょうか。
今もなお重視される指標で、アルバムリリースから1週間でどれだけアルバムが売れたかを集計することを指します。
この指標がK-POPアイドルの人気を示す数値の1つとなっていますよね。
しかし、K-POP第2世代の時期というのは、インターネットが発達・成長し始めた時代。
音楽コンテンツはアルバムから音源(各種ストリーミングサービス)へ移行し始めます。
とはいえアルバム売上数もまだまだ多い時代で、K-POP男性アイドルは大体がアルバム売上数が高く、K-POP女性アイドルは音源の売上が高いという構図だったようです。
そして2つ目は、「鉄砲」と呼ばれる大きなカメラを持ったファン(マスター)が、公演やイベントで“推し”の写真を撮ってインターネットやSNSで公開するようになったということです。
これについてはこの後詳細をご紹介しますね。
K-POP第2世代のメディアとマーケティング戦略
K-POPアイドルの主なメディア・マーケティングとしては、インターネット・SNS・テレビ番組(CMなどの広告含む)・ラジオなどが挙げられます。
1990年以降に生まれた世代がK-POPのファンの中心となった時代で、同時にインターネット環境が成長した時代でもあることから、インターネットやSNSでのマーケティングが活発化します。
また、PSY(サイ)が2012年にK-POP第2世代終盤に「江南スタイル」を発表すると、MVおよび音源が世界的に爆発的なヒットを記録します。
これによりYouTubeの積極的な活用も始まったとされています。
K-POP第2世代がファンへ与える影響・ファンダムの役割
K-POPアイドルを「ファンが広める」という文化ができあがったのもこの頃。
今では当たり前になっている“マスター文化”は、このころに登場しました。
この始まりはSHINeeのファンだと言われているのはご存知でしたか?
SHINeeのファンが高画質・補正・補修した画像や動画をインターネット・SNS上で公開するようになったのが“マスター文化”のはじまりとされています。
K-POP第2世代の韓国と日本の市場への影響
BoAが日本進出し活動するようになってから、K-POPアイドルがどんどん日本の音楽市場に流れてくるようになりました。
これによって2010年代には第2次韓流ブームが到来。
音楽番組はもちろん、さまざまなバラエティ番組に東方神起やBIGBANG、少女時代、KARAが登場するように!
K-POP第2世代の音楽
“K-POPらしい音楽”といえば、どんな音楽を想像しますか?
K-POP第2世代はBIGBANGやWonder Girlsがエレクトロニックを取り入れ、1度聞けば頭に残る「フックソング」もこのころにトレンドとなりました。
同時に「ポイントダンス」が生まれ、ファンが真似して踊るというのもすでにこのころから始まっていました。
「ポイントダンス」のはじまりはWonder Girlsの『Tell Me』ですね。